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まさに続編テロ。「魔法少女まどか☆マギカ 新編『叛逆の物語』」は早めに見たほうがいいかも

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以下、ネタバレ無しにつきご安心いただいてけっこうなのですが、それにしても劇場に行くかどうかを悩んでいる人は早めに足を運ばれたほうがよいのではないかと思います。

続編というと、それまでのファンが期待している見せ場、積み上げてきた設定を活かした物語の流れ、台詞のやりとり、いうなれば「これが見たかったんだよ!」と言わせるサービス的な要素は盛り込まなければ嘘です。

一方で、ただの予定調和にすぎないような、キャラクターの新たな一面が見出されない続編というのも、本来はさびしいものです。

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そういう意味で、今回の「魔法少女まどか☆マギカ 新編『叛逆の物語』」では魔法少女たちの活躍や、あのキャラクターのこんな台詞、あんな様子など、きっとファンが見たかったと望んでいたすべてが叶えられているといってもいいと思います (美樹さやか押しの私としても大変満足だったとここに申し添えるものであります)。

一方で、ここまでの物語を知っている、とりわけテレビ版のラストを知っている人にとっては、「まどか☆マギカはこういう話である」という思っていた想定が覆ってしまう、あるいは解体されてしまうという「新編」でもあります。この展開は絶対にみたくなかった、とおもった人もなかにはいるかも。

原作の要素を随所にいれることで「繰り返し」を演出しておきながら、まったく違う話へと導かれてゆく。それにあわせて映像世界もふとした違和感から始まって世界が塗り替えられてゆく。そう、こういう裏切りこそが「新編」ならではなのですね。

なんにせよ、あまりのことにいくらネタバレを止めていても多少は人の口に上ってしまうくらいには衝撃的な展開でしたので、きになる方はぜひ劇場に向かわれることをおすすめします。グッズもすぐになくなりそうですしね。

魔女の設定に納得の原画展

さて、劇場に足を運ぶ前に東京の六本木ヒルズ展望台で開催中の「まどか☆マギカ複製原画展」も訪れることができました。

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こちらは先に公開された劇場版前後編の原画を多数展示しているほか、設定画や、フィギュアなどが展示されており劇場版の作画がどれだけ細かいきめ細かな作業なのかを目で楽しむことができます。

個人的に嬉しかったのは、劇団イヌカレーによる魔女の設定画の展示の細かい書き込みを見ることができた点。

「魔女は女性的、曲線的、ランダム」それに対してラストに登場するマジュウは「男性的、直線的」といったイメージが書き込まれていて、なるほどこの世界観がとてもバランスのとれたところからスタートさせて、それを歪めることで物語が生まれる感じが見て取れます。

こちらは11/4までと期間も短めですが、比較的夜遅くまで会場は開いていますので、こちらもぜひ。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。

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