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見逃してはいけない、森のなかの看板のない蕎麦屋「天翔そば」 #福島美味 #会津下郷

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一日目の昼食は、観音沼公園からほんの少しドライブしたところにある森の中の蕎麦屋「天翔そば」でいただきました。

こちら、地元商工会のご案内がなければ確実に見逃していただろうというほど、何気なく建っているお店です。看板もなければ、「そば」というのぼりもありません。うっかり門を叩いてはいけないような気さえしてしまいます。

でもここまで辿り着いた人には会津ならではの素朴な味の歓待がまっています。## 窯元でもある森の蕎麦屋

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こちらが店のかまえ。お店だとは一見わかりませんよね。

実はここは蕎麦屋であり、「天翔窯」という窯元でもあります。むしろネットでの検索はこちらの方が上に出てきますので、訪問する人は地図に「天翔窯」と入力した方が、検索がヒットするかもしれません。

ストリートビューだと看板がでているみたいですので、ひょっとすると時期によっては目印があるのかもしれません。この字を覚えておきましょう。

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食事はすべてこちらで焼かれた焼き物でいただきます。人数がそろっていれば、事前の予約で陶芸体験や手打ちそばの体験ができるそうです。

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まず出てきたのは蕎麦の寒天。水がよいので、寒天やところてんは自慢だとのこと。ひんやりとした触感が疲れを癒してくれます。

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この日いただいたのは天ぷらそば。そば粉が十に対してつなぎが一の割合の「十一(といち)蕎麦」で、毎日少しずつその日の分を手打ちして作るのだそうです。そばの風味が強くてコシのある、素朴で安心できる味です。

この日は付け合せのナメコと蕨も出ていたのですが、こちらも味が深くてそばの味がぐぐっと引き立ちます。

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金時草(きんじそう)とじゅうねん(エゴマ)の天ぷらとかき揚げ。金時草は加賀野菜として知られていますが、こちらでも出るのですね。

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店のメニューをみていると「ちたけ」という文字がいくつかみられて不思議に思ったのでご主人にきいたところ、「ちたけ」あるいは「ちちたけ」といわれ、栃木でよく食べられるキノコなのだと教えていただきました。

傷つけると乳のように白い液が出てくるところからその名前がついたのですが、とてもよい出汁がとれるので、ナスの炒めものとチチタケをつゆに使った「ちたけそば」「ちたけうどん」は郷土料理として親しまれているのだそうです。

ご主人が気を利かせて出してくださったチタケのつゆでそばをいただくと、これがふつうのそばつゆよりも濃厚で満足感たっぷりです。これはむしろ大盛りのうどんといきたい味かもしれません。

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素朴な味に大満足の「天翔そば」の店をでると、ようやく看板らしき物があることに気づきました。目印にはなりますが、窯元の看板だから、しらなければここにおいしいそばがあるとは気づかないかもしれません。

森のおくにある店ですので、立ち寄る際には事前に電話で確認することをおすすめします。

さて、食のツアーである福島美味プロジェクト・会津下郷の旅は一日目の午後に入ります。次は地元の農家と果樹園を訪問します。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。

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