会津下郷の小さな牧場「金子牧場」で新鮮バターとチーズに舌鼓を打つ #福島美味 #会津下郷
福島県商工会連合会・福島美味プロジェクトのご招待で行きました会津下郷旅、1日目の最後は高原に広がっている金子牧場さんを訪問しました。
先に紹介した「道のえきしもごう」のソフトクリームの牛乳を生産しているのはこちらだったわけですね。
そろそろ雨が降り出しそうな天気の中、スケジュールが遅れてやってきた私たちを暖かく迎えてくださいました!
到着すると、「待っていましたよ」と出してくださったのがこちら。目の前の畑からもぎたてのトウモロコシとジャガイモです。
それをこちら、ご主人がしぼりたての牛乳を数十分振って作りたてのバターでいただきます。
バター作りの体験学習も指導してらっしゃるそうですが、普通は小さなペットボトルで行なうので、この大きさを振るのは「けっこう疲れましたよ(笑)」とのことでした。
さっそく茹でたてのジャガイモにバターをたっぷり塗っていただきます。これはおいしい! 市販のものとは比べ物にならないくらいバターが甘く、ジャガイモの味をグイグイと引き出してくれます。
トウモロコシも、もぎたてだけあって口のなかに広がる野菜本来の甘さに全員が驚きの声をあげました。
調子にのってジャガイモ2つ、トウモロコシも2本ほどいただきました。夜ご飯大丈夫なのかこれ。
こちらの牧場の製品として、割けるチーズもあります。これもモッツアレラチーズのようにもちもちとしていて味が深く、もっと味の濃いものと一緒にいただきたくなります。
そして「道のえき しもごう」でも販売されていた「食べるヨーグルト」です。ヨーグルトは当然食べるものなのだから「食べるヨーグルト」とは…? と思ったものですが、口に運ぶと理由がわかります。
まるで固形物のように触感があって、くちの中でねばりを感じます。酸味も少なくいわゆる「カスピ海ヨーグルト」に近い感じですが、よくスーパーで売られているものよりもさっぱりとしていて食べやすい味になっています。なるほど、触感があるから「食べる」わけですね。
時間があるので、ということで畑と牧場にも案内してくださることになりました。
畑にあったのはこちら、食用のほおずき。袋に入った実が無数に散らばっているのを拾って袋から取り出して食べます。プチトマトのような触感ですが、どこかいちじくのようなほのかな酸味があって、普通におやつにほうばりたい味です。
この食用ほうずきはアイスクリームにいれて製品化されています。
雨が降り出す中、牛が放牧されている牧場へと向かうと、ここにもそばが栽培されていましたが、斜面の一部が先日の台風によって砂にうずもれていました。
この斜面に畑や牧場を切り拓くことがいかに大変で、長年の努力が必要とされるのかがわかります。
遠くをみると、牛がいました! 「オーイ」と呼びかけるとふだんはよってきてくれるそうですが、今日は天気のせいか億劫なのかやってきてくれませんでした。しかたがありませんので人間のほうから近づいていきます。
茶色のジャージー牛と、白黒のホルスタイン。近づくと興味津々といったように鼻を近づけてきてくれました。
このあと、牛舎も見学させていただいたのですが、たぶんこれほどの数の牛に至近距離で近づいたのは初めてです。
みんな興味深そうに鼻を押し付けて臭いを嗅いでくるのですが、こちらが手を伸ばしてなでようとすると「遠慮します−」というようにくびを引っ込めるのが面白い。
まったくそんな遠慮をみせないのが、生後10日ばかりというこちらの子牛。下の歯しか生えていないので指をなめさせても噛まれる心配がないというので、ひとしきりたわむれていました。
この日訪問した農園も、果樹園もそうでしたが、この会津下郷で酪農をおこなうのは規模からみてもとても大変なことだそうです。
逆にそれだからこそ、ここでしか生産できない製品、ここでしか体験できないチーズ作り体験やバター作りの体験教室を通してブランド化してゆくことが計画中だそうです。
小さくてもおいしく、ここだけにしかない農産物や製品で勝負する福島の農家や酪農家を、ぜひ応援したいと思いました。
さて、ここから湯の上温泉、この日の宿へと向かいます。