氷河の道、アイスフィールド・パークウェイを旅する #アルバータ秋旅 #カナダ
カナディアンロッキーの大自然を心ゆくまで堪能したいなら、アイスフィールド・パークウェイを走破するのがおすすめです。
アイスフィールド・パークウェイは、ジャスパーからバンフ国立公園までの232kmをつなぐ高速道路です。ただしこの高速道路、日本からカナディアンロッキー観光をする際によく利用されるルートでは、なかなかその全体を走るチャンスがありません。
日本から飛行機でカルガリーにやってきた方は、時間の関係もあって主要な観光地であるバンフ国立公園に直接向かうことが多いためなんですね。
しかしそれではもったいない、さまざまな魅力がこの高速道路沿いには存在します。今回の旅の大きな目的の一つが、この道の魅力を取材することでした。
アイスフィールド・パークウェイ
[
アイスフィールド・パークウェイを、特に北側から旅するのにはいくつか独特なメリットがあります。
一つ目は、**氷河を常に視界に収めながら旅することができること。**氷河はたいてい山の北斜面にありますので、北から南に移動することで、振り向くことなくいつでも視界に氷河がみえます。これが本当に素晴らしい。
二つ目は、アタバスカ滝や、ホースシュー・レイクなどの、美しいですが比較的「小さな」スポットから、コロンビア大雪原、レイク・ルイーズといったスケールの大きなスポットへと移動しますので、次から次へとより大きな驚きが待っていること。
三つ目は宿泊で、アイスフィールド・パークウェイを走破してからレイク・ルイーズ、あるいはバンフといったように、宿泊の選択肢が多いこと。
ここからの記事では、このアイスフィールド・パークウェイの魅力をポイントごとに紹介していこうと思うのですが、あまりにトピックが多いのでこの記事では道のりの全体像をおさえておいて、各記事へのリンクを順次アップデートしていこうと思います。
1. ジャスパーからコロンビア大雪原まで
ジャスパーの町を出発して、アタバスカ川をさかのぼって南下。氷河探索ができるコロンビア大雪原までのみちのりがこちらです。アタバスカ滝、サンワプタ滝などの景勝に、氷河の遠景がすばらしい箇所です。
-
アイスフィールド・パークウェイの紅葉 (1)
-
サンワプタ滝
2. コロンビア大雪原
コロンビア大雪原から流れ出す複数の氷河をながめ、そのうちの一つ、アタバスカ氷河を実際に歩くことができるのがこの箇所。今年(2014年)にオープンした新しいスポット、断崖に作られたアイスデッキもこちらです。
-
近づいてくる氷の世界。スタッドフィールド氷河
-
コロンビア大雪原
-
氷上車でゆくアタバスカ氷河
-
絶景に張り出したアイスデッキ
-
雪原と氷河について
3. サスカチュワン川渡河からピートー・レイクまで
アイスフィールド・パークウェイと直交するサスカチュワン川を渡り、幻想的な色のペピートー・レイクまでの地域。ここは特に9月の紅葉が素晴らしく、午後の光があるうちに通り抜けたい場所です。
-
アイスフィールド・パークウェイの紅葉 (2)
-
ウィーピング・ウォール
-
3つの海への分水嶺
-
国立公園に残る森林火災の痕
-
ウォーターフォール湖
4. ピートー・レイクからレイク・ルイーズまで
ピートー湖、ボウ湖、ハーバート湖などといった、それぞれ特色のある湖と、クロウフット氷河などの氷河を楽しむことができる箇所です。こちらでさまざまな湖をみたあとで、レイク・ルイーズに到達すると、また感慨ひとしおです。
-
ピートー湖
-
クロウフット氷河
-
氷河湖の青い理由
-
ボウ湖
-
ハーバート湖
まとめ
アイスフィールド・パークウェイは、一見長くて走破するのは無理のようにみえますが、ジャスパーを朝の9時過ぎに出発し、普通の観光客はおよそ撮影しないであろう看板などをちまちまと取材しながらでも、夕方にはレイク・ルイーズに到着することができました。
もちろんこれはガイドの方の入念な予約や、時間の使い方についての知識のおかげでしたので、実際にアイスフィールド・パークウェイをたどってみたいという方は、ぜひ現地のガイドをお願いしてみるとよいのではないかと思います。
多少お金はかかるかもしれませんが、ガイドさんによって一つ一つの風景の名前を教えてもらい、目の前にあるものの意味を教えてもらうことで、この風景のスケール感がより深く理解できるようになるのです。
今回は紅葉のアイスフィールド・パークウェイでしたが、冬の、凍った滝や湖もまた美しいそうです。チャンスがあれば、行ってみたいものですね。
今回のアルバータ州訪問レポートについて
アルバータ州観光公社の依頼を受けたネタフルのコグレマサトさん(@kogure)のお誘いで参加しています。アルバータ州観光公社には渡航費、宿泊、現地での案内をお世話していただいています。記事の内容はすべて私(@mehori)の見たまま、感じたままに書かせていただいています。Thank you Alberta!