南大東島旅行 (7):日の丸展望台から南大東島を一望
南大東島で車などの交通手段を確保したらまず行きたいのがこちらの展望台、「日の丸展望台」です。
離島というからには、なんとなくどこからでも海が見えるような、森を抜けるとそこは砂浜でしたといった風景を思い浮かべてしまいますが、南大東島に上陸していると逆になかなか海をみることができません。
島の周囲が岸壁になっていて、ぎりぎりまで海がないからというのと、緑豊かな風景のおかげで島にいるのをつい忘れてしまうからです。
それを Ricoh Thetaの全天球画像で撮影してみましたので実感してみてください。## 戦時中の無線基地だった展望台
島の南側に存在するこの「日の丸展望台」は、地区青年団が集団活動の拠点にしていた場所で、戦時中は無線基地としても利用されたとのことです。
太平洋の真ん中にある無線ステーションですから、それは貴重だったでしょうし、当時の敵側だったアメリカ軍にとっても大事な標的だったことが想像できます。
登ってみると、一面のサトウキビ畑が広まっているのがみえます。本当に、どこまで見渡してもなかなか海が見えません。
小さな島なので、最初「自転車でも借りて移動すれば大丈夫だろう」くらいに考えていたことをここに告白するものであります。見ての通り、場所を選んでゆくならよいとして、島全体を自転車でというのはかなり無理です!
でもこうした写真じゃそれほどスケール感がわからないと思いますので、ここは全天球カメラ Ricoh THETA でぜひ周囲を自由に御覧ください。マウスでグリグリと回転できるのと、Pageup/Pagedown、MacならCommand+上下などでズームインとズームアウトができます。
Post from RICOH THETA. #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
戦時中の記録をたどる
無線基地という話が気になったので調べてみると、戦時中、南大東島は1942年から軍の駐屯が行われ、戦況の悪化とともに1944年には民間人の疎開が行われています。
上陸が困難だった島に対してアメリカ軍は1945年6月に猛烈な艦砲射撃を行っており、その報道を今も Google 経由で読むことができます。
しかしガイドさんによれば、この攻撃による島側の死者は3名と軽微なものだったそうです。
その秘密は次回の記事でわかります。南大東の観光といえばこれ!という洞窟探検です。