海外旅行なら787を選びたい!エコノミーでも歴然のその快適さについて:ドイツ・フランス紀行2015 (01)
3月は旅行づいていて、すでに記事シリーズを始めている波照間島だけでなく、全日空とアジャイルメディア・ネットワークの旅行サイト「linkトラベラーズ」の企画としてドイツとフランスに行っていました。週末を組み込み、機中泊1泊を含む4泊5日という強行軍です。
忙しい毎日から自分を切り離すように飛び立ったのですが、チケットを用意してくださったANA全日空からは素敵なプレゼントが! 行きの飛行機はなんとボーイング787ドリームライナーだったのです。
もともと長時間フライトは気にならないほうなのですが、それでもしだいに歳をとるにしたがって疲れが残りやすくなっていました。その大半は機内の騒音と乾燥、そして機内の気圧と自分との不適合のせいです。それが787ならばかなり軽減されるのですね。
というわけで、今回の旅行についての詳細は次回以降にゆずり、まずは「国際線で787」がどんなものであるかについて紹介したいと思います。
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行きの飛行機は成田発、デュッセルドルフ行きの直行便です。実はここまでは機体がなんであるのか知らずに空港に向かっていたのですが…。
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エンジン後部の波打つシェブロンノズル。先端が反った特徴的な主翼。787です。これはうれしい!
乗客としてフライトが快適であるにこしたことはないのですが、海外旅行でどうしてこれを重視するかについてはブログ「みたいもん!」のいしたにさん(@masakiishitani)がすでに記事にしています。
旅の、特に海外の旅でいちばん貴重なものは、現地での滞在時間です。もちろん、フライトスケジュールというものがありますから、毎回都合のいい時間になるわけではありません。
でも、自分で調整できる部分は、自分で調整したいです。ここ、なんです。つまり、長時間のフライトで機内の快適性が維持されていると、現地の空港に着いた瞬間から、いつも通りの体調で行動することができるんです。
これ、私の体感と経験値でしかないですが、ざっくり半日ぐらいは滞在時間を稼いでいる感覚です。これは大きいです。
今回のデュッセルドルフ便でいうと、午後15時に空港着だったので、その日は普段だともうチェックインしてご飯食べたら、疲れて寝ちゃうって感じなんですよね。
つまり、ボーイング787の快適性のおかげで、疲れで時間をロスするということが格段に減るのです。これは、もう何ものにも代えがたいものです。 デュッセルドルフの旅:ボーイング787で旅することの素敵さについて #ANAxトラベラーズ
私も仕事でアメリカの西海岸に飛ぶことや、プロペラ機に乗ることが多いので騒音についてはBoseのQuietComfort 15を利用して軽減していました。「ただの音なんだから降りるまでの我慢」と思っていたら、実はこの騒音があるかないかで疲れ方が全く違ったんですね。
787についてはエンジンの改良で騒音が抑えられているだけなく、機体に複合材料が使われていることで加湿器と気体分子フィルターを利用できるようになり、機内の環境を地上に近い湿度と気圧に調整できるようになっています。特に湿度がやはり体調に直結していて、随分前に機内の湿度は砂漠に匹敵する15%ほどまで落ちるので水分補給が欠かせず、アルコールなどを控えないと時差ボケが辛くなるという記事を書いたのが、軽減していることになります。
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新しい機体というものは、それだけでわくわくするものですが、やはり内装の進化も目をみはるものがあります。たとえば私はフライト中ずっと映画などは一つもみないで常に地図でフライトの状況をモニターするのが趣味なのですが、この地図が以前よりもはるかに高解像度化しているのには驚きました。
スカンジナビア半島の湖沼地帯の小さな湖の一つ一つまでがちゃんと地図で確認できます。
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USBケーブルをもっているならiPod / iPhoneをつないで音楽をヘッドフォンで楽しめるという機能は以前からありましたが、このシートtoシートメッセージというのは初めて見た気がします。修学旅行などはこれで盛り上がるのでしょうか?(笑)
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また、便利なのが食事のメニューをディスプレイで確認できるこの機能。
CAさんがやってくるまえに、画面でどんな食事があるのか細かいところまで確認できます。ANAの機内食については以前、国際線エコノミークラスの子供食をデコ弁にすることができるという記事を書きましたが、大人の食事も最近はとても豪華です。[
ふむふむ、到着時の軽食はエッグベネディクト風の豆料理とな。だったら、最初は和食にしておこうか。こんなことをモニターで確認できるわけです。
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一つだけ残念なのは私の生きがいだった下方モニターが、最近のフライトではあまり確認できない点です。
ヨーロッパ航路は北極海や、シベリアの四大河川、飛び方次第ではロシア沿海州やウラル山脈の氷河を眼下に楽しめるルートですので、ぜひとも復活させてほしい、そして可能ならそのデータを研究者にいただけるとうれしいです。
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というわけで最初の和食。鶏ももとつくねの焼きとり丼。豆腐にそば、温かいお味噌汁までついてくる豪華さです。さすがは機内食の全日空。ここはいつも楽しみにしています。
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ひどいことをいいますと、これ職場の食堂よりも品数多いしおいしいのです。
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豆腐とそばに和え物まで。
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そしてお味噌汁は「熱いので」とCAさんが直接トレーにおいてくださったのですが、たしかにほっとする暖かさです。生まれたときから飛行機に乗っているので、時代はかわったものだと感心してしまいます。
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また、食後の楽しみのデザートは日本発の便では高確率でハーゲンダッツのアイスクリームを楽しめます。こういう小さな部分で手を抜かないところが好きです。
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787にはシェードがなく、窓の透過度を変化させる電子カーテンというのは有名ですが、これを国際線で体験するのは初めてでした。これも客室天井のLED光と連動してゆるやかに変化するのが特徴的です。
国際線で、「もう寝ろ」といわんばかりに電気がパチンと消える体験をした人は多いと思いますが、787の場合時間をかけてゆるやかに天井の光が暗くなり、窓もしだいに暗くなってゆくのでまるで夕暮れを体験しているようです。
もちろん起床時も、ゆるやかに光が強まっていきますので、あのいきなり部屋の電気がついて叩き起こされたかのような不快さがありません。
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そんな風に過ごしているうちにあっという間にバルト海上空にさしかかります。実はこの10時間ほどのあいだ、ずっと眠っていました。それが不快な眠りではなくて、起きた時ものどの奥に痛みのない眠りなんですね。
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起きると、さきほど確認していたエッグベネディクト風が待っていました。このあたりで気づいたのですが、以前なら500mlのペットボトルを2本持参して機内に入っていたのが、もう要らないという点です。機内でいただく分だけで十分なのです。
というわけでデュッセルドルフ空港に降り立ちましたが、本当に787の効果を感じたのはこのあとです。ここから夕方はデュッセルドルフ市内を小雨のなか荷物をもって歩きまわり、そこからケルンへと電車を利用して移動するのですが、0時近くまで仕事をして、数時間眠ってから次の朝目覚めると時差ボケなしで活動を開始することができたのです。
西向きのフライトはもともと時差ボケになりにくいのですが、それでもここまで国内線と同じようなスムーズさで現地の活動を始められた旅行は初めてという気がします。さすがにそれが787のおかげだけなのか、たまたま体調がよかったのかは今後も乗ってみることでしかわかりませんが、少なくとも長時間フライトでの疲れが軽くなっているのは確かです。
ありがとう787!というわけで、次回からはまずデュッセルドルフ市内の様子を紹介していきます。
今回のドイツ・フランス紀行2015記事シリーズについて
本記事は、ANAさん と 旅マガジン「トラベラーズ」の企画にて、ANAさんより航空機のチケットを提供いただき執筆しております。
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