日本最南端の島、波照間島へ:波照間島紀行(01) #島旅島宿
日本は島国といいますが、それを一番意識できるのが日本の最果て、沖縄県の離島です。遠くて近い離島。外国のようでいて、日本が日本である極限を感じることができる離島。
そんな離島の一つ、波照間(はてるま)島に3月の中頃に竹富町のお誘いで一泊二日で訪問する機会がありました。
そう、一泊二日!週末土日だけの急ぎ足の旅行でもこの島ではさまざまな面白い出会いがありました。ここから何回かに分けて、この波照間島紀行をまとめていこうと思います。## 波照間島へ、空と船の旅
名前をきいたことはあっても、そもそも波照間島がどこにあるのかご存じない人もいると思います。
この地図では東側に石垣島がみえますが、その西側、赤く縁取られた西表島、黒島、竹富島、波照間島などの島々で構成されるのが竹富町です。島があまりにあるので、利便性を考えて町役場は街の外側、石垣島に存在するという珍しい場所です。
その島のひとつ、波照間島は石垣島の南西50kmほどの位置にある12.7平方キロの島です。通説では「果てのうるま」、すなわちサンゴ礁に由来する名前で、日本有数の美しい浜辺で知られています。
また、日本の南端は沖ノ鳥島ですが、ここは通常入れませんので、波照間島は訪問することのできる日本最南端の地でもあります。
波照間島には空と船の旅で向かいます。まずは羽田空港から石垣島まで。最近は2年前に新石垣空港ができたことで便数も増えて便利になりましたね。
それでも注意しなければいけないのが、波照間島への高速船です。小舟ですので、天候や波の状況次第では運休がありますので、早めにフェリーを運営している安栄観光のホームページで運行状況を調べる必要があります。
それに上のタイムテーブル(参考の時間です)でわかるように、飛行機の時間によっては出港までの時間がぎりぎりのこともありますので、その後の行動も考えて移動しましょう。
今回は10:30出港の船を捕まえるために空港から石垣港までタクシーに急いでもらいました。
こちらが石垣港の離島ターミナル。こちらから波照間島を含む、竹富島の島への船が運行しています。
ここに安栄観光のカウンターがありますので、事前に予約していただいていたチケットを受け取ります。間に合った!
こちらが今回乗船する高速船「第一あんえい号」です。小さい船ですが、これでも数十人の乗客をのせて最大40ノット(時速74キロ)の高速で航行することができます。
乗船すると、勝手をしっている人はすばやく後ろのほうの座席に座っていきます。というのも高速船だけあるのと、波照間島は西表島の陰から外洋にでるので揺れることがあるからです。
席にはこんな注意書きも、大きく揺れた際にシートベルトをしていなかったかたが腰椎圧迫骨折をしてしまったこともあるそうです。
腰椎圧迫骨折…実は私も木から落ちてやってしまったことがあるので言えますが、あれはギプスが実に面倒です。シートベルトをしていればこんなことはありませんので、油断しないように注意しましょう。
この日は曇りがちでしたが、出港すると雲間から暖かい日差しが差し込んで、3月のまだ肌寒い関東から来てこわばったままの肌を温めてくれます。
海の色も信じられないような翠色で、ようやく実感がわいてきます。ようやく離島にきたんだ!
船は通常は1時間ほどで波照間島に到着しますが、場合によっては西表島を経由していきますので時間は前後します。
心配していた波もほとんどなかったので、船は滑るように海を渡っていきます。こればかりはその日の天候次第になるのですが、それほど長い時間でもありませんので、どうしても心配ならば事前に酔い止めを飲んでおけば眠気にさそわれているうちに到着するでしょう。
というわけで波照間島に到着です。
海の透明度が高いので、船の底がすけてみえて、船全体が空中に浮遊しているような錯覚を感じます。
さて、ここから1泊2日の離島観光です。次回は波照間島でお世話になった民宿、「星空荘」をご紹介します。