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檜原村探訪 01:異様に充実している檜原村郷土資料館 #tokyo島旅山旅

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東京都といっても、山もあれば島もあります。そんな、ふだん意識することが少ない「東京」の横顔を取材する東京都の観光PR事業「tokyo reporter 島旅&山旅」に参加させていただきました。

私が向かったのは、東京都の西のはて、五日市線の終着駅である武蔵五日市からさらにバスで北秋川をさかのぼった山間にある檜原村(ひのはらむら)です。島をのぞけば、東京の唯一の「村」です!

土器に石器に生活感あふれる資料の宝庫の郷土資料館

きっとこの記事を読んでいる方も、「ひのはら?どこだろう?」と思った人が多いと思います。私も今回の旅が決まって初めて調べ始めたのですが、なかなかどうして、これが面白い土地です。

こんな山なのに?と驚くかもしれませんが、縄文土器から古墳時代の遺品まで出土していて、切れ目なく人はここで暮らしていました。現代のひとには不便にみえるかもしれませんが、山というのは元来豊かで住みやすい場所なんですよね。

その後の時代には武田氏の侵略を防ぐ城が築かれたり、江戸時代には天領、いわゆる幕府の直轄地として甲州道中の番所がおかれたり、幕末後は一度は神奈川県に編入されたりと、常に領地の境目に位置してきました。

こうした歴史の変遷や生活のなごりをたくさんの資料で伝えているのが、檜原村郷土資料館です。

本当になにも知らずに行ったので、最初にここで情報集めができて幸運でした!

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たとえばこちらが展示の様子。村の人々の生活を伝える農具、衣類、生活用品が展示してあります。どれも使用感があるというのが素晴らしい。

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縄文時代の遺跡と発掘された石器なども展示されています。20箇所以上の遺跡があるというのは、どれだけその時代から人が住んでいたのかを示しています。

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檜原村には文化財も数多く存在していますが、村内最古の民家である小林家住宅もその一つです。これはその模型ですが、本物は修復を経て現在も18世紀前半に建てられた急峻な斜面にそのまま残されています。

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郷土資料館にきたのにはもうひとつ理由があって、それは村の地形と道が頭に入っていなかったので、まず全容を把握しておきたかったというのがあります。

登山を楽しむ人なら村を東西に貫く浅間尾根の登山ルートが知られてますが、車やバスで旅行をする人なら、その北側の都道205号と、南側の都道33号檜原街道が主な立ち寄り先だと理解しておけばいいことがわかりました。

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これほどの山間部ですから、野生動物の宝庫でもあります。檜原村でみられるどうぶつの剥製勢揃いというのが壮観です。狸、狐、イノシシ、イタチはいいとして、クマ、クマ、ツキノワクマもいる!

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資料館で特に目を引いたのがこちら、ニホンオオカミの骨です。明治のはじめに河原で発見されたというこの骨は「きっと大蛇のものだろう」と気味悪がられて社に納められ、その後魔除けとして神棚にまつられていました。

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しかしその後、ニホンオオカミの権威によって狼の骨であることが判明して、寄贈されてここに展示してあるのだそうですが…まてよ…「日本狼の権威、直良先生」って…幻の明石原人の発見者、直良信夫博士のことかーっ!そういう大事なことは書いておいてください!

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というわけで、地形も背景もだいたいつかめましたので、ここから一泊二日、檜原村を飛び回ることができます。

次は、山のうえにあるアクセス困難なそば処についてです。

「tokyo reporter 島旅&山旅」について

東京都の観光PR事業の招待で、東京都檜原村の取材をしています。tokyo reporter島旅&山旅についてはこちらのサイトを御覧ください。

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檜原村 郷土資料館

所在地 〒190-0211 東京都西多摩郡檜原村3221番地

電話 042-598-0880

FAX 042-598-0903

開館時間 4月~11月: 9:30~17:00 12月~3月:10:00~16:00

休館日 火曜日(祝日の場合は翌日)、12月27日から翌年1月3日

入館料 無料

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。

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