夜空に踊る光と幻想のイベント。横須賀ソレイユの丘の「オーロラびゅ~ナイト2015」を体験してきた
年末、横須賀市長井にある「ソレイユの丘」で開催されている「オーロラびゅ~ナイト2015」に招待されて行きました。ご招待くださった横須賀市観光推進課様、ありがとうございます!
「ソレイユの丘」は、三浦半島の西側、しかも都心からみて葉山より先にありますので多分横須賀市近郊以外ではそれほど知られていないと思うのですが、第三京浜、横浜横須賀道路、そして三浦縦貫道路という経路を使えば高速道路を降りて5分で到着できるなかなかの隠れスポットだったりします。
「オーロラびゅ~ナイト」はもともと夏に行われていたのですが、間伐材を燃やして煙のスクリーンをつくり、そこにレーザーを投影してBGMとともに楽しむイベントです。
イベントそのものは19:00から、その前には園内でとれた野菜を使った農村バイキングがあるので、駐車場が無料となる15時を狙って入場、子供とともに園内の公園で遊んでからイベント鑑賞という流れで臨みました。
横須賀市近郊以外の人にも「ソレイユの丘」をぜひ知ってもらいたいと思う理由が、子供とくるのにかっこうの遊び場だという点です。無料で遊べる公園には高さがあって大人も興奮する滑り台やアスレチック、あるいはゴーカート、ボートといった施設があるほか、季節によって水遊びやそりすべりといった遊びも楽しめます。
大規模ではないものの、動物とのふれあい体験、BBQ施設、温浴施設、レストランなどもありますので、家族で来ればまず一日中遊ぶことが可能です。しかもあまり混んでいませんので、人混みはちょっとという人向きでもあります。
今回は夜のイベントですので、子供をアスレチックで遊ばせているとすぐに相模湾を挟んだ箱根の方面に日が落ちていきます。こちらの日の入り、冬は温浴施設から独り占めできる角度に設計されているというのに今回初めて気が付きました。
日も落ちたので、イベント開催までレストランの「農村バイキング」へ。こちらのレストラン、ふだんはいつも定番メニューばかりなので、正直あまり期待してなかったのですが、このバイキングは力の入れ方が違いました。
園内でとれた野菜をふんだんに使った煮物、豆腐のハンバーグ、和え物など、地味にみえるのですが御飯と合う料理がずらりと並んでいて大人と子供も大満足です。
これ、お世辞で言ってるのではなく、目立つ肉料理や揚げ物があまりないヘルシーなラインナップなのに本当に満足度が高かったわけです。全体的にお金をかけてはいないのに、器や盛り付け、ライティングやスタッフのホスピタリティなど小さな積み上げがうまくいっているという印象を受けました。
さすが海の近くだけあって風もあり、おそろしく寒いのですが場所とりのために少し早めに移動。するとボート用の湖には群馬県昭和村から寄贈されたという10mの樅の木のライトアップが。これを湖のまんなかに置くという発想がいい。
会場につくと、すでにスクリーン用の煙の準備が進んでいました。これだけ煙をたきますので、「オーロラびゅ~ナイト」のイベントは呼吸器が弱い人向きではないのと、帰る頃には着ているものがすべて燻製になります(笑)。
寒い中待つこと半時間。いよいよ開催の前にライトが落ちます。雲の向こうに星空が広がって、なるほどこのへんは天体観測にもいいなと思いました。
ぼうっ。
カッ!
このように、勇壮な音楽とともに煙のうえにレーザーの彩りが目にも止まらない勢いで踊ります。その日の風の強さ、向きなどによっても雰囲気が変わりますが、この日は奥から手前に相当に強く風が吹いていましたので飲み込まれるような臨場感がありました。
色もさまざまなら、演出もさまざま。煙と光だけなのですが、20分の投影時間があっという間に過ぎました。
都内やその周辺には遊びに行く場所はいくらでもあるのですが、ソレイユの丘は半分公園、半分はレジャー施設という、地味さがかえって魅力であったりします。全力で楽しませにかかるディズニーランドのような施設に比べれば自分で楽しさを発見する必要がある面があるのですが、適度に空いていて、そのわりに施設は充実しているというのが穴場でとてもおすすめです。
近郊ではない人には距離がネックになるかもしれませんが、なに、一度試してみてください。意外に近いのと、縦貫道路の出口から本当に5分でつくので負担感が少ないと思いますよ。
「オーロラびゅ~ナイト 2015」はもう終わってしまったのですが、ふだんの施設も十分遊べますし、3月には「ソレイユ☆パイレーツ」という新施設も開くそうですので、子供を週末遊ばせる場所を探しているかたはぜひ足を運んでみてください。