源氏物語絵巻に浮世絵に。ニューヨーク公共図書館が公開した18万点のパブリック・ドメイン画像の数々
すごい、すごい、そしてすごい。
ニューヨーク公共図書館が本日、これまでの公開されていた画像に加えて18万点ものパブリック・ドメインの資料を NYPL Digital Collections に高解像度画像で公開しました。利用するために使用許諾などは必要ありません。
世界第四位の大きさを誇るニューヨーク公共図書館は新大陸最初のグーテンベルク聖書や、ジェファーソンやリンカーンの歴史的文書、大量の古文書に浮世絵や断片などを収蔵しています。
NYPL Digital Collections はそのなかでも著作権が切れた作品や断片について高解像度の画像でスキャンし、閲覧、ダウンロードを可能としているプロジェクトです。いくつか目を走らせてみつけたものを紹介しましょう。
たとえばこちらは Spencer Collection の一部で収蔵されている白描源氏物語絵巻のスキャンです。もちろん高解像度の TIFF フォーマットでダウンロードが可能です。
こちらは広重の「日本橋 朝之景」。TIFF でダウンロードしたところ、115MBもの容量で、しかもカラー校正がついていますのでモニターにあわせた色の調整も可能となっています。
個人的にとても気に入ったのが、こちらの立体視コレクション。Dennis コレクションと呼ばれるこの72000点にも及ぶ立体視写真には、19世紀末頃の40000点に及ぶ全米の風景が含まれており、失われた時代をそのまま体験させてくれます。これ、VR モニタで自在に選び出せるインターフェースを作ってはどうだろう。
たとえ歴史的な背景に興味がなくても、膨大な地図、イラスト、図版、古文書は画像素材としても利用できますし、みていて飽きません。
こうしたものが好きなかた、ぜひ時間をつくってアーカイブを渉猟してみてください。