買うべきか買わざるべきかではなく、いつ何を買うべきかという判断に頭を悩ませています。

私がいまメインで使っているマシンはのiMac 5K 27インチの2017年モデルです。40GBのメモリと3TBのFusionドライブを搭載しており、いまも問題なく使えていますのでとても満足なのですが、こうしたマシンは使えなくなる前に乗り換えないといけません。

そこでApple Siliconが搭載されたiMac 27inchを待望していたところ、なんとディスコンティニューされてしまうことになりました。

そのかわりに新登場したのがこちら、Mac Studioです。

もともと高速で多くの人を驚かせた Apple M1 チップのさらに高速版である M1 Max が搭載されているモデルと、さらに M1 Max を2つつなげた新チップ M1 Ultra が搭載されている2種類のモデルが発表されており、初期のレビューも概ね好意的です。

特に参考になったのは複数の視点でおこなわれているこちらの Verge のビデオレビューです。iMac 27インチがもう更新されない以上、iMac 24インチで乗り切るか、それともこの Mac Studio に乗り換えるかを判断しなければいけなくなりました。

Mac Studio = 高価！

ここで悩ましいのがやはり値段です。Mac に慣れ親しんでいますし、Windows PC は VR 専用に一台ありますのでMacを買うことは決定しているとして、Mac Studio はモニターとキーボードとマウスも必要になりますのでトータルでみると高価になります。

比較のために現行の iMac 24inch の最も高速でメモリも多い構成を組んでみると、AppleCare+ も入れて 315,800 円になります。これが一種の基準だと考えてください。

それに対して、私はそこまで激しい動画処理といったものはしませんので M1 Ultra ではなく、M1 Max の、しかも CPU / GPU コアがもっとも少ないもので十分だと考えていくつか構成を考えてみます。変更するのはユニファイドメモリと、SSDストレージの部分だけです。

	構成	変更点	値段
A	Mac Studio 10コアCPU 24コアGPU	32GBメモリ 1TB SSD	271,800円
B	Mac Studio 10コアCPU 24コアGPU	32GBメモリ 2TB SSD	315,800円
C	Mac Studio 10コアCPU 24コアGPU	64GBメモリ 1TB SSD	315,800円
D	Mac Studio 10コアCPU 24コアGPU	64GBメモリ 2TB SSD	359,800円

このように4種類の構成を考えることができます。これにモニターと、キーボード、トラックパッド、AppleCare+を加えるわけですが、モニターはStdio Displayか、LGの5Kモニターのどちらかを検討してみます。

	その他	値段
M1	Studio Display	199,800円
M2	LG 27MD5KL-B	159,270円
	Magic Trackpad	15,800円
	AppleCare+	22,800

LG 27MD5KL-Bのモニターはとても高価ですが、5K（5120×2880）/IPS/Tuunderbolt3 というスペックはiMac 5Kと同じで、逆にいえばこれ以外のモニターはいま使っているモニターよりも解像度が低くなってしまいます。Mac使っていてこれはけっこう気になるので譲りたくない線です。

すると、合計金額は次のようになります。

構成	値段
A + M1	510,200円
B + M1	554,200円
C + M1	554,200円
D + M1	598,200円	最高値
A + M2	469,670円	最安値
B + M2	513,670円	バランス？
C + M2	513,670円
D + M2	557,670円

メモリ64GB、2TB SSD、Stdio Displayの構成だと60万円近くなり、すべてを妥協すれば47万円くらいになります。十分高いですが、5年で減価償却と考えるとこんなものかとも思えます。

いま使っているiMacも多少の値段で売ることが可能ですので、上記の値段と相殺させればB+M2の構成、つまり32GBメモリ・2TB SSD・LGモニターがもっとも現実的といえそうです。もちろん、モニターでもっと妥協できるならこれよりも安くなります。

たとえば同じLGの24インチMac専用モニターLG 24MD4KL-Bは85,580円ですので、さらにリーズナブルな値段になります。たとえば B + M2 の構成をこの24インチモニターに変更すれば439,980円です。最高スペックのiMac 24インチが315,680円構成だったことと比較して高すぎると思うかどうかは、その人が求めているものしだいといえるでしょう。

しかし、今後半導体の生産や部品の流通が長期的に阻害され、解体タイミングでパソコンを買えなくなることも可能性として高まっていますので、もしパソコンの買い替えを検討している人は、早めに決断したほうがよいかもしれません。